今回は、退去後のリフォーム案件で
キッチンの建具のシートが剥がれているのと、
「膨れている部分を補修して。」
という依頼に行ってきました。
写真の通り、結構汚れていて、ボコボコに膨らんでいます。
さらにやっかいなので、このマダラ模様。
この模様を再現するのがかなり難しいですね。
単色なら、調色して吹くだけで終わりますし、
木目調でも、木目描いていけば馴染ませることは可能ですが、
マダラ模様は、かなりやっかいです。
ちなみに、上記の写真以外にもあります。
↓↓↓
こんな感じです。
とりあえず作業開始です。
まずは建具を取り外して、取っ手やネジもはずして取っておきます。
膨らんでる部分は、スクレーパーやカッターで取り除き、
取り除いて、ガスガスになった部分にパテを打ちます。
研磨して面を出していきます。
で、
マダラ模様を再現するために
まず、模様の濃い目の色と薄すめの色の2色を調色します。
そして、スプレーガン2丁用意して、
(1丁でも可能ですが、中身を変えながら塗装していくとかなり時間がかかるので2丁で対応)
調色した各色を2丁のガンにそれぞれ入れていきます。
ここからが本番です。
今回塗装の際に使う技が
“スパッタ塗装”という特殊な塗装方法です。
どういうものかと言うと、
通常塗装の場合、塗料を細かくして粒子が出るようにエアー量を調整して吹きますが、
スパッタ塗装は、エアーをかなり弱めて、
大きい粒子を出して、塗装することです。
マダラ模様や石など
単色ではないものに関しては、通常の塗装をするより、
スパッタ塗装で色を重ねて言った方が断然キレイに補修することができます。
なので、今回はそのスパッタを使って、
薄い色と濃い色を大きい粒子でぶつぶつっと交互に重ねて塗装していきます。
全塗装ではなく、ぼかして塗装する場合は、
離れて見てちょっとづつ全景を確認しながら
違和感が出ないように重ねていきます。
色が合っていなかったり、色の選択を間違えると、
全然模様が再現できないので、
これに関しては少し慣れが必要ですね。
最後に表面のざらつきを取って、
元の状態に取り付ければ、終了です。